先日背景をぼかした写真を撮るのところで触れました絞りについて、もう少し詳しく説明したいと思います。
絞りを開く(Fの数値を小さくする)と背景がぼけると申しましたが、その絞りとはカメラのレンズに組み込まれている装置です。そして絞りを開くほど光を多く通すことができるので明るくなり、速いシャッタースピードでの撮影が可能になります。同時にピント(焦点)の合う範囲が狭くなるので、背景をぼかすことができます。
逆に絞りを閉じると適切な明るさで撮るための光を通す時間が必要になるため、シャッタースピードは遅くなります。同時に前後のピントが合う幅が広くなるのではっきりした写真がとれます。
ところがコンパクトデジカメは機種によっては絞りを設定できません。
そのような場合、背景をきれいに写したいときは「風景モード」に設定するとピントの合う範囲が広くなり、人物も風景もはっきりとした写真となりやすいです。
一方人物を際立たせたいときには「ポートレートモード」に設定して、人物と背景をできるだけ離し、望遠(このためには被写体からカメラの位置を離す必要があります)で撮ります。
今年も一宮市の保育園、幼稚園では一年の締めくくりの発表会が開催される季節となりました。次回は発表会の撮影で参考になる情報をお伝えしたいとおもいます。